水産物トレーサビリティ協議会は2020年も引き続き、米国にカツオ・マグロ類やその加工品を輸出するために必要な書類Captain’s Statement(キャプテン・ステートメント。「船長による保証陳述」)のお預かりと提供を行います。
このサービスは、日本の水産庁(加工流通課)の補助(2018~2019年度トレーサビリティ導入実証事業)を受けて開発・実証した、「漁獲・陸揚げデータ提供システム(CALDAP)」の機能を運用するものです。
「Captain’s Statement」には、米国の法令の定めにより、船長本人による署名が必要であり、船長のご協力なしには作成できません。 日本からのカツオ・マグロ類の輸出の維持・拡大のため、船長の皆さまのご理解・ご協力をお願いします。
Captain's Statement(船長による保証陳述)は、航行中にイルカにダメージを与えることなく漁獲したカツオ・マグロである旨を、漁船の船長(captain)が陳述(statement)して保証する書類です。
くわしくは「米国のドルフィンセーフ認証制度のご紹介」をご覧ください。
輸出にあたりCaptain's Statementを必要とする会社(加工業者や輸出業者)が漁船と直接取引をしている場合には、その会社が直接依頼することができます。しかし、日本の産地市場を経由する取引においては、直接依頼できるネットワークがないのが普通です。そのため、これまでCaptain's Statementの受け渡しは困難でした。
漁船船長がCALDAPにCaptain's Statementを送信する方法には、ファックスとスマートフォンがあります。いずれか都合のよい方法を選択してください。
1. 以下からFAX送信用の様式をダウンロードしてください。
・Captain’s
Statement様式2_FAX送信用(word形式)
大中型まき網漁業のように、漁獲漁船の航海中に運搬船が陸揚げする漁業におすすめです。
・Captain’s
Statement様式3_FAX送信用(word形式)
近海かつお一本釣り漁業のように、漁獲漁船が短期間に複数回陸揚げする場合におすすめです。
どちらの様式も、複数回分の陸揚げについて、1枚でまとめて送信することが可能です。
最初の陸揚げから2週間以内であれば、まとめて記載できます。
2. その様式に記載してください。
書き方の説明を以下に示します。
・様式2の場合の書き方(大中型まき網漁業向け)
・様式3の場合の書き方(かつお一本釣り漁業向け)
署名以外の箇所は、パソコンで入力してから印刷し、最後にボールペン等で署名して完成させることができます。
いつも変わらない箇所は入力またはボールペンで記入しておき、日付など提出ごとに変わる箇所は鉛筆で記入すると、次回に提出するときに再利用できて便利です。
3. 記入・署名したCSが完成したら、CALDAP専用のFAX番号で送信してください。
FAX番号は 03-5980-8850 です(様式の一番上にも記載されています)。
船長から受領したCaptain's Statementは、PDFファイルの形でCALDAPに保存されます(ファックス送信の場合は、JASTの事務所設置の受信機により、自動的にPDFファイルに変換されます。これをJASTの担当者が、漁船登録番号と航海期間を確認のうえ、CALDAPにアップロードします。スマートフォンの場合には、あらかじめお送りいただいた署名画像が入ったPDFが自動生成し、CALDAPに保存されます)。
CALDAPには、産地市場荷受・漁協から、各漁船から荷受したカツオ・マグロ類のロットのデータが収容されています(2020年5月時点では気仙沼と大船渡)。お送りいただいたCSは、そのロットのデータに対応づけられて保存されます。そして、そのロットを購入した買受人がそのロットを使った製品を輸出する際に、Captain’s
Statementをダウンロードして顧客(輸出業者、さらには輸出先国の事業者)に提供します。
最終的に、米国の輸入業者が税関を通過させるために、このファイルが提出されます。
水産物トレーサビリティ協議会 Japanese Association of Seafood Traceability
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